光学実験などで、一般的に極低温温度に試料を冷却しつつ、光を試料にあてることが一般的に行われています。特に量子光学実験などでは 極めて多数の光学部品を正確に配置し、入射光を制御しつつさらに試料からの光を効率よく捉える必要があります。そのような状況で光学定盤上のスペースを有効に使うことは非常に重要な課題になります。

画期的なコンセプトの元、いかに試料を冷却し、かつ複雑な光学セットアップを効率的に作れるかを追求したattocubeの結論がattoDRY800です。光学定盤に内蔵された低振動、極低温プラットフォーム は光学定盤上で無駄なスペースを取りませんん。この極めてユニークなデザインにより、冷却された試料に、入射光、シグナル光の角度の自由度を最大限に取ることができます。

attoDRY800は、光学定盤上の試料空間の位置を選ぶことができます。実験セットアップを最適化するためにコールドプレートの位置を発注時に選択します。選択可能な領域についてはご相談ください。

ULDWオプションは、作動距離を最小に抑えることで、高NAを対物レンズを使用し集光効率を高めることが可能です。

attoDRY800はattocubeのナノポジショナーとの親和性が高く、直動ステージ、回転ステージ、スキャナーなど様々なセットアップが容易に作れるようになっています。試料の冷却にはATC100サーマルリンクを使用して試料の伝導冷却を行います。

電極付き試料ホルダーが必要な場合,　attocubeではプリント基板型の試料ホルダーを用意しています。ASH/PCB/12は12極の電極があり、ボンディングや銀ペーストで電気的に接続を行います。

電気配線、同軸ケーブル、光ファイバーおよびガス導入キャピラリーなどを取り付ける事ができます。